野菜ジュースについて

こんにちは😀管理栄養士の星です。

今回は野菜ジュースについてお話をしていきます。

野菜ジュースですが、「野菜を手軽に摂れる」というイメージをお持ちではないですか?🤔

実は野菜ジュースは野菜と比べると、摂る際に注意すべきことが3つあります。その3つについてこれからお話ししていきます😊

食物繊維やビタミンCが少ない

野菜ジュースを加工する際に「搾汁」、「加熱殺菌」などの過程を経て野菜ジュースとなるわけですが、その際に食物繊維やビタミンCが減ってしまいます。

・「搾汁」とは、果実などをしぼって汁を取ることです。その際に搾りかすに食物繊維が排出されてしまい、野菜本来の食物繊維量から減ってしまいます。

・「加熱殺菌」とは、その名の通り、野菜ジュースを加工する過程で殺菌をするために加熱をすることです。すると熱に弱いビタミンCは激減してしまいます。

このような理由から野菜に比べると食物繊維やビタミンCが少なくなっています。

ただ、上記のような加工工程で少なくなってしまう分、栄養素を後から添加している製品もあるようですので、成分表示を見比べて食物繊維やビタミンCの含有量が多いものを選ぶようにしましょう。

糖質が多いものがある

多くの野菜ジュースは野菜特有の青臭さやエグ味を打ち消すために、果物を配合している場合が多くあります。そんな果物がもつ糖分は果糖(フルクトース)です。

果糖(フルクトース)はショ糖(スクロース)と比べると血糖値は上がりにくいと言われていますが、中性脂肪は上がりやすくなり、脂肪として体に蓄積されやすいという報告がありますので、過剰に摂取するのは注意が必要です。

こちらも栄養成分表示をみて、糖質の摂り過ぎには注意しましょう!

表1 野菜ジュースと糖質量の比較(1パックあたり)

商品名野菜ジュースA野菜ジュースA(マンゴー入り)野菜ジュースB野菜ジュースB(糖質オフ)
糖質15.6g18.8g14.6g6.0g

血糖値を急上昇させやすい

野菜に比べ、液体である野菜ジュースは消化が良く、栄養素の吸収も良いです。

野菜ジュースを空腹時に飲むと、糖の吸収が良いため血糖値の急上昇を招いてしまい、血管に負担がかかってしまいます。

お食事の最後にとる事で、糖の吸収が緩やかになりますよ。

野菜ジュースが一概に悪いというわけでありません。

野菜ジュースを「手軽に摂れる野菜」として考えるのではなく、「どうしても野菜で摂れなかった分の栄養を摂るジュース」として考え、栄養成分表示を見ながら自分に合ったものを選びましょう。

野菜ジュースを購入する際や飲まれる際に、今回お話したことを思い出してくださいね😊