糖尿病、お薬飲めば大丈夫?

こんにちは☺管理栄養士の手塚です。

糖尿病予備軍、また糖尿病の方とお食事についてお話ししているときに、「私は薬をもらって血糖値を下げているから食事は好きなものを食べても大丈夫!」と言われることがたまにあります。お薬を飲むと見かけ上の検査値(HbA1c等)は下がり、効果てきめん!もう安心!となる気持ちもわかるのですが・・本当にそうなのでしょうか?

①低血糖のリスク

食欲が無く食事を抜いてしまったり、ダイエット目的で主食を抜いてしまったりすると、「薬が効きすぎる」状態となり、低血糖が起こる場合があります。低血糖になると動悸・冷や汗が出て、ひどい場合は意識障害や痙攣をおこす場合があります。血糖降下薬の種類によってはこの低血糖のリスクが大きいものもありますので、すぐに血糖値をあげられるようブドウ糖を持ち歩くなどの対策が必要な場合もあります。

②体重の増加のリスク

薬剤によってはインスリン分泌を促す作用をもつものがあります。インスリンは血液内のブドウ用を細胞内に取り込む働きがあり、エネルギーをため込んでしまいます。また急激に血糖値が低下した場合に空腹感が強くなり食べ過ぎてしまうこともあり、結果的に体重増加を引き起こす可能性が上がります。

③感染症のリスク

血液中のブドウ糖を尿に排出するタイプの薬剤では、尿中の糖が増加することにより、尿中の最近を増加させる場合があります。これにより尿路感染症などのリスクが上昇します。

血糖降下薬を飲むことによって上記のようなリスクがあることが伝わったでしょうか・・(かなり代表的なものをあげましたが他にもあります😢それはまた次の機会に・・)

出来ればお薬を飲まずにコントロールできるように、お食事を改善するモチベーションは維持して頂きたいなと思います☺もちろん、とても血糖値が高いのに、お薬は飲みたくない・・という判断は適切ではありません。医師の判断で服薬が始まった場合は服薬をしながら、しかし危機感をもってお薬を減らす・やめられるように、お食事の管理も続けていきましょう!