こんにちは!管理栄養士の佐藤です。
夏になると「熱中症対策」として「塩分補給」を意識されている方も多いかと思います。
面談をしていると、「熱中症対策」として
塩分のタブレットやスポーツドリンクを飲まれているかたもしばしば見受けられるので、
正しい「熱中症対策・塩分補給について」お話しします☺
【熱中症について】
熱中症とは、体温が上昇し、体内の水分や塩分・ミネラルバランスが崩れることで、めまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のことです。
汗に含まれる塩分濃度は、個人差や環境下により差がありますが、
約0.3~0.4%程度と言われています。(1ℓの汗をかいた場合、約3-4gの塩分損失)
しかし通常の生活・運動では体温が急上昇したり、
多量の汗をかいて塩分が欠乏することは考えにくいため、熱中症対策の塩分補給は特段不要です。
通常は食事で十分に塩分が取れています。
(人体に必要な塩分量は一日1~1.5g程度とされています。
日本人の一日の塩分摂取量は10g以上と言われており、むしろ塩分過剰摂取していると言えます。)
スポーツや野外活動など暑い環境で多量の汗をかいた場合は、急激に塩分が失われることがあるため、
お水を補給した上でスポーツドリンクやタブレットなどで塩分補給を行うと良いでしょう。
【熱中症を予防するには…】
①暑さを避けることが大変重要です。
屋外では帽子や日傘を利用、
屋内では遮光カーテンなどを利用して直射日光を避けたり、
冷房を利用して暑い環境を避けましょう。
②のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう。
体の約60%が水分ですが1-2%の損失で軽度の脱水になります。
汗をかいていないとしても1日に約900ml ほど呼気や皮膚などから水分が失われています。
(利尿作用のある水分【コーヒー・アルコール・緑茶などのカフェイン含む飲料】は水分補給になりません)
③熱中症対策の水分は、お水・ミネラル補給できる麦茶がお勧めです。
ぜひ参考にしていただき、多量の汗をかく場合をのぞいて、
暑い時期の塩分補給は避け、水分補給は欠かさず行ってくださいね!