減塩のポイントは味覚にあり②

こんにちは、管理栄養士の江良です(^^)

味覚のお話、「減塩のポイントは味覚にあり①」でお話しましたが、今日はその続きです。
前回は味覚が感じにくくなることをお伝えしました。今回は、ではどうしたらいいの?というお話です。

味覚は、様々なことが重なり感じにくくなります💦
これからお話することを試していただけたら、味を感じやすくなるかもしれません(^^)

①よく噛んで食べる。

一見当たり前のことのようですが、意外と意識していないと忘れてしまうことです💦
唾液の量が少なくなると味覚を感じにくくなる話は、①でお伝えしました。じゃあ増やせばいいの?といった単純なお話です(笑)
唾液の量を増やすためには、よく噛んで食べることが重要です!

よく噛むことで唾液分泌量が増えるため、口腔内の乾燥を防ぐことができ、たっぷりの唾液が味蕾(舌にある味を受け止める器官)まで味を感じる物質を運んでくれます。

そして、唾液にはグルタミン酸が含まれています。このグルタミン酸は、なんと!うまみ成分の1つでもあります。しっかり噛んで食べることができると、お料理のうま味をより感じやすくなるのです✨

よく噛んで食べること、今日からすぐにできますので、お試しくださいね!

②薄味にする。

こちらも減塩する上では当たり前のようですが、濃い味付けは味覚を衰えさせてしまうのです💦味覚を維持し回復させるには、薄味を心がけることも重要です。うま味を生かした料理にすることで、より美味しさを感じることもできますよ✨


うま味は、1つよりも複数重ねたほうが味を感じ取りやすくなります。

特に、グルタミン酸(昆布)に、イノシン酸(鰹節)またはグアニル酸(干しシイタケ)を組み合わせてとった出汁は、味に深みを感じますので特におすすめですよ!

だしの取り方については、減塩の基本!だし汁の取り方を参照くださいませ。

味蕾は10日程で入れ替わるといわれています。
薄味にしたときは「味がしない!」と思うかもしれませんが、徐々に体の細胞は入れ替わり、10日前後にはうま味などを今まで以上に感じやすくなるかもしれません。

味覚の変化を楽しみがら、お食事できると良いですね!