浮腫みとは…

こんにちは!管理栄養士の佐藤です。

湿気の増える梅雨の時期から、浮腫みを感じている方も多いのではないでしょうか。浮腫みが生じる原因について詳しくお話ししていきたいと思います。

浮腫みとは

私たちの体の細胞には、内側と外側の水分濃度を同じにしようとする働き(浸透圧)があります。何らかの原因で浸透圧のバランスが崩れると、血管内の水分が外に出て戻れなくなり、細胞と細胞の間に余分な水分が溜っていきます。これが浮腫みとなります。

浮腫みの原因

1.塩分や水分の摂りすぎ

塩分を摂り過ぎるとそれを薄めるために水分をため込みます。そのため体内の水分量が増加し、浮腫みに繋がります。

2.お酒の飲みすぎ

飲酒すると血中のアルコール濃度が高くなり、血管が拡張して、血管から水分がしみ出ます

3.筋肉量の低下、体の冷え

ふくらはぎは血液を心臓に戻すポンプの役割をしているため、筋肉量が低下すると血液循環が悪くなり、浮腫みににつながります。また、体が冷えることでも筋肉が硬くなり血液循環が悪くなります。

4.長時間の同じ姿勢

長時間同じ姿勢でいると、筋肉がこわばって水分が体の下の方に溜まってしまうため血行不良が起こり、浮腫みが生じます。

5.女性ホルモンの関係

排卵後からエストロゲンの分泌がはじまり、月経前にはエストロゲンが減少してプロゲステロンの分泌が増加します。これらのホルモンの作用によって水分を溜め込みやすく、体が浮腫みやすくなります。女性ホルモンの関係で自律神経が乱れると、血行不良を起こしやすくもなります。

6.湿度の影響

湿度が高いと、皮膚表面から汗が蒸発しにくくなり、水分が排出されにくいため、身体に水分や熱がこもりやすくなります。また湿度が高い時期は気圧も下がるため、自律神経のバランスが乱れやすく、血流も悪くなり余分な水分が溜りやすくなります。

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浮腫みは、塩分だけが原因でなく様々な要因が絡まって生じることが、分かっていただけたかと思います。

多くの浮腫みは病的なものではないですが、「念のため」受診した結果、病気が見つかることもございます。


強く慢性的に浮腫みを感じていたり、浮腫んだヶ所を10秒程度押すと【指の後が残る】場合には、「大したことないだろう」で片づけずに、早急に受診をしてくださいね!

長くなってしまったので、次回記事で【浮腫みの対策について】お話しします😊