タバコと糖尿病

こんにちは。管理栄養士の江良です(^^)
今日はタバコ(喫煙)のお話です。

喫煙は、百害あって一利なしのことわざのように、体に良いとされることは残念ながらありません。

喫煙することでがんのリスクが高くなることは知られていますが、生活習慣病といわれる血糖値脂質血圧に関しても害があることはご存知でしょうか?

その中でも特に糖尿病性腎症とかかわりの深い、糖尿病とタバコ(喫煙)についてお話しますね。

タバコの煙に含まれるニコチンは、血糖値を下げる働きのあるホルモンのインスリン分泌量を減らし、インスリン抵抗性(効きが悪くなる)を生じます。

その他にも要因はありますが、BMI(身長と体重から算出される体格指数) が同じでも、喫煙者の方が非喫煙者の 2 倍近く2型糖尿病を発病されるといわれています。

また、既に糖尿病の方も喫煙を続けると治療の妨げになったり、合併症である糖尿病性腎症、心疾患や脳疾患のリスクも高まります

でも、「タバコ(喫煙)辞めたら太るでしょ?」と思われた方、いらっしゃいますか?

確かに習慣的に吸っていたタバコを辞めると、口さみしさから間食が増えたり、味覚が改善することによってご飯を美味しく感じて食が進んでしまうこともあります💦

また、タバコに含まれるニコチンには、脳を活性化させ食欲減退、代謝エネルギーを増加させる作用があります。
しかし、長期的に見たらタバコの害と体重が一時的に増えることはタバコの害の方が大きいのです。


喫煙を続けることで、まわりの方々へも影響(受動喫煙)を与えてしまいます💦

元気に長生きするためにも、喫煙されている方はぜひ一度禁煙にも挑戦していただけると良いかと思いますよ!



禁煙には、禁煙外来を利用したり、ニコチンパッチニコチンガムを使用することもおススメです(^^)保険適用となりますので、タバコを購入する費用と比較しても、ご自身の健康を考えて挑戦してみる価値はあるのではないでしょうか。

そして挑戦するときは、周りの方々にまずは「やります!」と伝えることをおススメします(^^)

言ってしまった手前、やらないとかっこ悪いなといった規制も働いたり、周りの方々が禁煙に協力もしてくれるので、周りを味方につけてぜひ挑戦してみてくださいね✨