冷やご飯を食べた方が痩せる?(レジスタントスターチ)

こんにちは(^^)管理栄養士の江良です。

「冷えたご飯は太りにくい。」といった話を聞いたことはありませんか?

実はコレ、あながち間違いではないものの、YESとも言い切れない部分があります。
このキーワードとなるのは レジスタントスターチ(難消化性でんぷん) です。

レジスタントスターチとは?

私たちが口にするご飯やパン・いも類などに含まれるでんぷんは、
体内でブドウ糖に分解され、小腸で吸収されます。

しかし一部のでんぷんは消化されずに大腸まで届くものがあります。
それが、レジスタントスターチです。

英語で「Resistant(抵抗する)」という名前のとおり、「消化に抵抗するでんぷん」でもあります。

実はこのでんぷん、食物繊維と似たような働きをしてくれます。
以下のような健康効果が期待されています。

• 血糖値の上昇を緩やかにする
• 腸内環境の改善
• お通じのサポート

糖質でありながら、
血糖コントロールや腸活に役立つなんて、ちょっと意外ですよね✨


レジスタントスターチを増やすには?

このレジスタントスターチは、加熱後に冷やすことで増えるという性質があります。

たとえば、
• ご飯
• 焼き芋
• パスタやじゃがいも

これらを加熱したあとゆっくり冷ますと、レジスタントスターチが増えていきます。
ポイントは「ゆっくり」。
急速冷凍よりも、冷蔵庫などでゆっくり冷ますことが効果的です!


夏場は食中毒に要注意!

しかし、冷やご飯や冷たい焼き芋を常温で放置することは、食中毒の観点からは危険です。特に夏場は食中毒リスクが高まるため、保存方法には注意が必要です。冷やご飯に含まれるレジスタントスターチには魅力的な効果がたくさんありますが、これだけを目的に食事を冷ます必要はありません。

普段のご飯やおにぎりを冷まして食べる機会があれば、
「あ、今レジスタントスターチ摂れてるかも!」くらいの感覚でOKです。

というのも、体重減少するためには他にもっと優先する事項があるからです。糖質の量を摂りすぎないことや、ゆっくりよく噛んで食べることの方が大切です◎


そのため、プログラムに参加されている方は、糖質コントロールを行う上でのポイントを意識しながら「おいしく、バランスよく」をまずは心がけ、生活習慣病リスクとなる体重増加を防ぐ(=体重減少を目指す)に取り組んでいきましょう✨